色×iro~素顔のままで~

けれど、連の体から聞こえて来る音も、結構な速さで...

あれ?

何でこんなドキドキしてるんだ?

「連って...」

「オレ、雷怖くないから」

先に言って、あたしから手を離す。

「それに、雷、もう遠くに行っちゃってるな」

言いながら、今度は、あたしの体を、自分の体から、ほどいてゆく。

怖いせいで、自覚がなかった。

ものすごく、密着してたわけだ。

「ごめん」

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