色×iro~素顔のままで~

     ⭐
朝、レイカさんの家の前で立ち止まった。

「スイ、何してるんだ?」

連が声をかけてきた。

あ・・・

「連は...?もう、平気なの?」

「スイは?」

「何かね、寂しい」

そこまで会話して、連の隣に並ぶ。

「あと、昨日濡れなかった?」

「雨、止んでた。何だったんだろうね。あの一瞬だけの豪雨」

本当だ。

「嬉しかったから、有りがたかったけどね」

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