色×iro~素顔のままで~

スカーレットの微笑み

     ⭐
「いいな」

朝から、木田に絡まれる。

「また、一ノ瀬くんと一緒に学校来てたでしょう」

何で、いつも見られてるんだろうか、謎過ぎる。

思って、ハッとする。

あたし、協定破りまくってるな。

「あ、あのさ、木田さん」

話しかけようとすると、目を見開いて、両耳をふさがれた。

「嫌だ、嫌だ。あたしは何にも聞きたくないから」

どういう反応だよ。

「じゃあ、いいや」

諦めると、

「ちょっと待って、やっぱり聞きたい」

何なんだ。


< 116 / 141 >

この作品をシェア

pagetop