色×iro~素顔のままで~
     ⭐

なかなかないことだけど、連の周りに誰もいない瞬間。

あたしは、急いでそばに行く。

「連...」

連は目を上げる。

何となく、いつもより緩い視線。

というか、優しい視線、なのか。

「ミストラルのライブがあるって聞いたんだ。今度こそ、一緒に行ってもらえないかな」

いつものイメージだと、『嫌だ』とか肯定でも即答で言われそうに思ったのに、

今日の連はちょっと調子が狂う。

話しかけた、あたしの目をゆっくりと覗き込んで、
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