色×iro~素顔のままで~
ローズの誘い
⭐
ミストラルの、目下最後のライブ。
あたしはトモエに一緒に来てもらった。
そして、いきなりはぐれてる。
一緒に観たいのに。
探し回って、やっと見つけた。
「トモ...」
声が止まる。
すぐそばに連がいる。
とっても親しげに。
そうだった...。
ズキズキしながら、ホールに独りで入る。
トモエに会えないまま、ミストラルのライブが始まってしまう。
やっぱり、曲も演奏も、好きだ。
何より、イッセーさんの歌い方と、声が、いい。
この位置で、観てるのがちょうどよかったんだ。
しばらく見られないのかと思うと、泣けてくる。
最後の曲が終わりかけると、今日が最後だってわかってる人たちが、ステージに押し掛けた。
手に手に、花を持っている。
ミストラルのメンバーが、演奏を抜けながら、一つづつ、丁寧に受け取ってて...
「やっと見つけた。ほら、スイも行くのよ」
トモエの声がして、背中を押された。
手に、一本の薔薇の花を持たされて。
「ほらほら、イッセーによ」
押し出されて、イッセーの前に出る。
イッセーに渡したい人は、あたしで、最後のようだ。
イッセーがこっちを見て、手を伸ばす。
あたしも持たされた深紅の花を、差し出す。
...と、
ミストラルの、目下最後のライブ。
あたしはトモエに一緒に来てもらった。
そして、いきなりはぐれてる。
一緒に観たいのに。
探し回って、やっと見つけた。
「トモ...」
声が止まる。
すぐそばに連がいる。
とっても親しげに。
そうだった...。
ズキズキしながら、ホールに独りで入る。
トモエに会えないまま、ミストラルのライブが始まってしまう。
やっぱり、曲も演奏も、好きだ。
何より、イッセーさんの歌い方と、声が、いい。
この位置で、観てるのがちょうどよかったんだ。
しばらく見られないのかと思うと、泣けてくる。
最後の曲が終わりかけると、今日が最後だってわかってる人たちが、ステージに押し掛けた。
手に手に、花を持っている。
ミストラルのメンバーが、演奏を抜けながら、一つづつ、丁寧に受け取ってて...
「やっと見つけた。ほら、スイも行くのよ」
トモエの声がして、背中を押された。
手に、一本の薔薇の花を持たされて。
「ほらほら、イッセーによ」
押し出されて、イッセーの前に出る。
イッセーに渡したい人は、あたしで、最後のようだ。
イッセーがこっちを見て、手を伸ばす。
あたしも持たされた深紅の花を、差し出す。
...と、