色×iro~素顔のままで~
「...ライブの最後にあんなことして、イッセーさんファンの子に、がっかりされないの?」

「大丈夫。オレ、人気ないから。あるのはあいつかな」

目で、走っていく、トモエの先を見る。

トモエの約束相手。

「トモエちゃん、思い直すなら今だ。苦労するぞ」

言って、こっちを見る。

「寂しくなるね、イッセー見れないと」

「うん。でも、連がいるから。

連、お勉強モードに入るらしいから、誰かに取られる心配もないわけだし。
 
...あたしはその間、ゆっくり片想いを堪能しとくよ」

連がどう思ってるのかよくわからないけど、

あたしに好かれてる事を、楽しんでくれているんだろうな、とは思える。

だから、楽しい。

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