色×iro~素顔のままで~
「だって、他にイッセーさんのこと、知ってる人いないから」

連はふか~くため息をついた。

「なるほどね。

でも、彼のこと、よく知らないだろ?

多分、それがいいんだと思うよ?

あんまり追いかけまわすと、夢が壊れると思う」

「って、イッセーさん、そんな悪人なの⁉」

連は笑った。

「さあね」

「じゃあ、悪く言わないでよ」

「困ったな」

「何が?」

連は、本当に困った顔で、ちらりとあたしを見た。
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