色×iro~素顔のままで~
本当のことなのにな。

信じてくれたらいいのに、

何だって、信じたくない方のストーリーを求めるんだろう。

「だから、こうやって話してると、また何か言われちゃうんだろうなーって」

「...そうなんだよね。悪いとは思ってるけど、どうしてもイッセーさんのこと話したくて」

「バンドのボーカルなんて、どう頑張っても、ファンの一人、で終わりだと思うけど。...やめとけば?」

「ひど...。いいじゃない。手の届くところにいない人でも。見てられたら幸せ。って感じが、連にはわからないかな」

「...うん。わからない。オレには、全く」

「イッセーさんファンじゃないんだ、連」

「...そうかも」

「わかった」

残念な気持ちで、連から離れる。

目撃される、リスクは減らしたい。

連も迷惑してるみたいだし。



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