色×iro～素顔のままで～

「あのさ、見とれないでもらえるかな？」

連が、そっと呟く。

何か、腹が立つ。

「見とれるかっ」

嘘だけど、つい反射的に反発する。

連はニッコリ笑う。

「･･･目撃者が、誰もいなかったら、許してあげてもいいんだけどね」

「目撃者って、オレのことかな」

オオスミはすぐに反応する。

さすがに連の友達だ。

連の言うことにすぐに反応できるらしい。

「...酷いな。お前が頼んだんじゃん。お前の幼なじみと一緒にライブに行ってくれって」

「そ。ついでにこいつのこと口説いちゃって欲しいんだよな。コイツ、イッセーのこと好きらしいから。そんな不毛なことやめて欲しいから」