色×iro~素顔のままで~
「オレも好きだからわかるけど、イッセーかっこいいもん。ね?スイちゃん」

あたしは、うんうん頷く。

「それが、駄目なんなら、連が相手にしてやれよ。

イッセーがタイプってことは、可愛い感じがいいってことじゃん?」

「・・・オオスミーー」

「何だよ。幼なじみに、幼なじみの苦手なタイプの男、押し付けようって人間が、何か文句あるの?」

「何だよ、それ」

「だって、スイちゃん、オレのこと、苦手だと思うよ」

あ、バレてるんだ。

バレるか。

挙動不審すぎて。

でも、オオスミくんだけが苦手なわけじゃないんだよ。

オオスミは、ちらっと連の方を向いていうと、あたしに向き直る。

「でも、一緒にライブい行こうね。オレも独りで行くより、イッセーが大好きな子と、一緒がいいから」
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