色×iro~素顔のままで~
ドアを開けてくれて、

あたしが通った後、きっちりドアを閉めてくれた。

何となく、連を拒絶する反応に思える。

「あんな冷たい幼なじみなんか無視して、ライブ、楽しもう。

遠くから見てるだけでも、そばで見ても、きっとかっこいいよ、イッセーは」

「そうだよね?」

「うん。...あの性格を好きかどうかは、分からないけどね」

「って、オオスミくん、イッセーさんのこと、よく知ってるの?」

「...そうかもね」

「そうなんだ」

じゃあ、そのツテを頼りに、ちょっとだけ、親しくなれるかも...

でも、それをお願いするより先に、言いたいことがあった。

「...あのさ、連って、面倒くさいかもしれないけど、見捨てないであげてね」
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