色×iro~素顔のままで~
「すごい、いいなあ。あたしももっと早くから知ってたかった」

オオスミは、何か言いたそうにしたけれど、何かを飲み込んだ。それから、

「じゃ、この日開けといてね」

チケットに目を通す。

「うん。楽しみ」

「目がハートになってる」

ニンマリ笑われる。

「...ちょっとでも、近くで見られたらいいね」

「うん、うん」

まだ、笑ってる。

なにか言いたげだ。

と、口を開く。

「オレ、応援するから。遠くで見とくだけで幸せーとか、言わせとかない」


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