色×iro~素顔のままで~
数少ないバラード系でも、かっこよく、情熱的に、パワフルに歌い上げちゃうし。

好みのツボ、だらけだ。


「よかったね」


ミストラルのライブが終わって少し経って、カイトが言った。

あたしは、まだ夢見心地なまま、カイトを見た。


「よかった」


つぶやくと、笑われた。


「目がうるうるしてる。よっぽど好きなんだね」


あたしは力強くうなずいた。


「オレの方が前からファンだけど、スイちゃんに、想いで負けてるな」

「そうだと思う」


カイトはそこで、あたしを見ながら、何だかニンマリ笑った


< 37 / 141 >

この作品をシェア

pagetop