色×iro~素顔のままで~
「結婚するんだって。それで、次の日曜、ゆいのうだって。ゆいのうって、何するの?」

言ってしまっていた。

連は、あたしに口元を見たまま、凍りついた。

挙動不審だった連。

それから、さっき、慌てていなくなったことも、あたしの頭の中でよみがえった。

連はレイカが帰っていることに、いち早く気づいてたんじゃないか。

それで、一緒にいるところを、見られたくなかったんじゃ...

って、

えっ!?

それって・・・・・・

連の綺麗な瞳から、きらきらした生気が抜けてゆくのが見えた。

ゆっくりと、静かに。

何かに似てるなと思った。

そうだ。

水面が凍るところを、早回しで再生したシーンみたい。
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