色×iro~素顔のままで~
どうしよう。

あたしのせいで。

あたしは、何も悪くないと思うけど、出来れば、連のこんな表情、見たくなかった。

連、いつから...?

レイカさんいない間は、どう思ってたの?

色々聞きたいことが溢れてくる。

でも、全部呑み込む。

そんな、ただの好奇心で、連のキズを深くする訳にいかない。

「...とにかく、ご飯食べにいこうよ。まず、お腹を満たす。ね?」

そしたら、気持ちも少しは楽になる...と、思いたい。

あたしは連の顔を見ずに、腕を掴んで引っ張った。

嫌がられるかと思ったけど、連の体は、何の抵抗もなく、ついてきた。
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