色×iro~素顔のままで~

連は足を止めた。

つられて、あたしも立ち止まる。

連はあたしの方に向き直って、真顔で

「オレは・・・スイがいいんだ。スイに、一緒にいてもらいたい」

うわ。

コイツ、ずるい。

こういう可愛い顔で、そういうこと言うか。

「イッセーに惚れてるヤツに、こんな事言って、悪いよな」

あたしは故障しそうになる。

でも、連はニンマリ笑った。

「どう?惚れた?」

「・・・え?」
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