色×iro~素顔のままで~
「だから訊いたんだ。...イッセーを取るのは分かってるよ。
だから、口きかない、とか言うなって」
すみません。
ごめんなさい。
「まいいんだけどね。オレも逃亡するより、ライブがいいなって思って」
「連も行くの?」
「うん。
・・・急に決まったらしいよ。
他のバンドが出れなくなって、急きょ、代わりに出ることになった...って」
言って、連はしばらくじっとあたしの顔を見た。
それから、あたしに何か差し出す。
チケットだ。
「やる。日曜日、付き合ってやろうって思ってくれたお礼。...オレは一緒には行けないけど」
「本当!?いいの?チケットも。ライブに行っても?」
「いいよ。家にいたくなかっただけだから」
「わ、でも、またトモエ一緒にいけない日だ。どうしようかな」
「カイトに言っとこうか?」
「いいのかな」
「いいんじゃね?
あいつも絶対行くし、独りで行くのが好きなわけでもないから」
「あの・・・でも連は、どうするの?その日」
連はニッコリ微笑む。
「オレもそこにいるから。一緒に行けないだけで」
「そうか。なら、良かった。でも」
まだききたいことがあるのに、連は現われたときと同じように突然、背中を向けて行ってしまった。
何で、一緒に行ってはもらえないのか。
訊きたかったのに。
だから、口きかない、とか言うなって」
すみません。
ごめんなさい。
「まいいんだけどね。オレも逃亡するより、ライブがいいなって思って」
「連も行くの?」
「うん。
・・・急に決まったらしいよ。
他のバンドが出れなくなって、急きょ、代わりに出ることになった...って」
言って、連はしばらくじっとあたしの顔を見た。
それから、あたしに何か差し出す。
チケットだ。
「やる。日曜日、付き合ってやろうって思ってくれたお礼。...オレは一緒には行けないけど」
「本当!?いいの?チケットも。ライブに行っても?」
「いいよ。家にいたくなかっただけだから」
「わ、でも、またトモエ一緒にいけない日だ。どうしようかな」
「カイトに言っとこうか?」
「いいのかな」
「いいんじゃね?
あいつも絶対行くし、独りで行くのが好きなわけでもないから」
「あの・・・でも連は、どうするの?その日」
連はニッコリ微笑む。
「オレもそこにいるから。一緒に行けないだけで」
「そうか。なら、良かった。でも」
まだききたいことがあるのに、連は現われたときと同じように突然、背中を向けて行ってしまった。
何で、一緒に行ってはもらえないのか。
訊きたかったのに。