色×iro~素顔のままで~

え?

この、声。

この、喋り方。

少し離れて、彼は、あたしの反応をうかがうように、見ている。

そういえば、この顔だって、

何で、今までわからなかったんだろう。

あたしは頭を抱えた。


「・・・連っ・・・」

「あたり。やっと気付いてくれた」

可愛く、可愛く、整ったこの顔。

若干中性的なこの感じ。

そうなんだ。

連、以外ありえないじゃないか。

何で、気付かなかったんだろう。
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