色×iro~素顔のままで~
「かっこ悪っ」
あたしは自分の顔が真っ赤になっていくのがわかった。
慌てて、片手で顔を覆う。
けれど、それでも、連と目は会わせられない。
「何でもっと早く教えてくれなかったの?ひどい~、すっごい好きだったのに」
じんわりと、目に涙が浮かんでくる。
それが辛さのせいなのか、自分の鈍さとばかさ加減がものすごく恥ずかしいからなのかは、よくわからない。
「そう、言われるのが怖かったから、言いたくなかったんだ。
スイの夢をこわしたくなかったから」
自分だって分かると、あたしの夢が壊れると、連は思ってたわけだ。
自分ではマズイと。
・・・何で?
あたしはそれが気になって、連を見た。