色×iro~素顔のままで~
連は前を向き、少しだけ窓をあけると、その空中に、何かを放った。

小さなカタマリが、落ちかけて、すぐに舞い上がる。

・・・虫。

岸田の肩にとまった虫を、取ってあげていたのだ。

ああ、こうやって、また、好感度を上げていっちゃうんだね。

訳のわからない、悔しさと 

・・・いいな、岸田さん。

訳のわからない、羨ましさがこみ上げる。
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