君に初めて手紙を書きます
〜たからもの〜
『おめでとうございます。元気な女の子ですよ。』


ユミ『ねぇ、名前決まった?』
ヒロ『んん…まだ…』
ユミ『ヒロが決めるって張り切ってたんだから!!』
ヒロ『…美雪!!』
ユミ『みゆき?なんで?』
ヒロ『ほら!外見て!』

外は雪が散らついて、今年初めて見る初雪だった。

ユミ『みゆきチャン…可愛い-ね』
ヒロ『頑張って育てよな』
ユミ『うん。』
ヒロ『お前と美雪は俺の宝物や!!一生俺が守ってやるからなッ!!』
ユミ『フフフ(笑)』
ヒロ『何がおかしいんや!』
ユミ『別に〜ヒロらしいなって思っただけ。』

ユミ『雪…綺麗だね』
ヒロ『あぁ。来年…いや、再来年は美雪の兄弟も一緒に雪見てるかもな』
ユミ『(クスクス笑)ヒロは気が早いなぁ』

この幸せがずっと続くと…
来年も家族揃って雪が見れると…
この病室から見る雪が家族揃って見る【最後の雪】とは、この時2人はまだ知るよしもなかった。


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