【短編】七日間の天使
 ああ、絵になるなぁ…

 玄関で二人が見えなくなるまで見送りながら、一人取り残された僕は悠長にそう考えていた。

 やはり彼女は僕にとって現実離れした存在だった。

 だから、ほんのちょっとの寂しさや切なさは有ったけれど悲しくなんて無いし、むしろ彼女が彼女の空に帰れた事は素直に嬉しい。


 部屋に戻り、彼女がいつも座っていた小さな椅子に腰掛けてみた。

 窓の外には、真っ直ぐな飛行機雲が1つ浮かんでいた。
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

この歌は君だけに
璃蝶/著

総文字数/8,030

その他13ページ

表紙を見る
【短編】誰にも言えない【密フェチ】
璃蝶/著

総文字数/548

恋愛(オフィスラブ)1ページ

表紙を見る
【短編】十分間の会瀬
璃蝶/著

総文字数/1,401

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop