純粋恋愛ーpuer loveー
~ハジメテ~
朝、私は学校へ行きづらくて頭が痛いといって学校を休ませてもらった。
母さんは頭が痛いくらいで休むなんてとボソボソ言いながら仕事に行った。
尾川のことは忘れようと本気で思った。
窓を見てみると、近くの公園が見える。
小さな子供達がお母さんと一緒に遊んでいたりする。
「あんな呑気(のんき)に・・・いいなぁ・・ねむ・」
「すー・・・」
最近いろんなことがあって疲れていたせいか私は気づけば寝ていた。
「・・・ん、」
ガバッと身を起こし一回ため息をついてみる。
そして隣りのチェストの上にある母さんがつくったおかゆに手を伸ばす。
窓からはオレンジ色の光が差していた。
気づけば学校が終っている時間だった。
もう公園には小さな子供達はいなかった。
4時・・・か、冬が終わったばっかりでまだ暗くなるのははやい。
ピンポーーーーーーーーン
家のインターホンの音が鳴った。
画面を見た瞬間それが誰かなんてわからないはずもなかった。
私は居留守という手段にでた。
(・・・あんなキス魔に用はないよ・・・・・・)