純粋恋愛ーpuer loveー
「何で?俺じゃ、ダメ?」
ふーーー・・・
疲れる・・・非常に。
「ちょっと、待ってよ。」
考えると・・・
ずっと、尾川は優しかった気がする。
考えたい――――――――――――――
そう思った・・・。
「いいよ、待つ。ずっと。」
「じゃ・・・じゃあ。」
カツン・・・カツン・・・
私は家に向かってゆっくり歩いて帰った。
尾川の影が伸び、尾川の立ちすくむ様子が
シルエットで分かった。
尾川の影が見えなくなるまで・・・
私はゆっくりと・・・歩き続けた。
見えなくなった時ある恥ずかしさから、
私は少し駆けていった。
尾川の帰る足音が遠のいていった――――――――――――