いろおに。

同じ高校の一年生の男子生徒。

『よくもょくも.....!
香澄ちゃんを弄びやがったな!!』

『香澄』というのは先日告白してきた一年の女だ。

『....だから何かな?』

こんなんだから恨みを買うこともある。

別にナイフを持ってようが動じない。

そんな俺の態度にイラついたのか近付いてくる。

刃物をチラつかせればこちらが動揺すると思っていたのだろうが

おあいにく様という訳だ。

『彼女を弄んだことを謝罪しろ!
そうすれば命だけは見逃してやる。

勿論土下座だ!!
お前にとっては屈』

『悪いけど誰が誰に何を謝るって?

何でそんなことしなきゃいけないのかな、俺』
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