いろおに。
「ココは日永(ヒナガ)総合医院ヨ。
アナタを胡智(コチ)が助けたのヨ。
あのコがミズカラ他人と関わるのハ....久しぶりネ....」
さっきまでと打って変わって少し暗くなる口調。
なんなんだ一体。
疑問に思うと同時に、
聞こえてきた足音。
思わず一瞬動きが止まるが
何故だろう。
この足音は自分を安心させるようだ。
トタトタという音は耳に心地よさを生む。
俺は物音には敏感な質で
普通は聞いただけで足音なんて虫唾が走るのに。
ガラ。