いろおに。

「あ....
目、覚めた?」

「えっ」

「アラ!
胡智いらっしゃイ!

丁度今意識が戻ったところヨ。
良かったわネ」

扉を開けて入って来たのは紛れもなく昨日の少女。

そうか....
胡智っていうのか。

1人、頭に少女の名前をインプットする。



....我ながららしくない。

わざわざ自分から女の名前を覚えようとするなんて
いつ以来だろうか。



その胡智と呼ばれた少女が俺に近寄ってきた。
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