いろおに。

「あら、だいぶ顔色良くなりましたね」

入院してから一週間ほど経った頃、包帯を替えに来た看護師がそう言った。


「あの時は本当に驚きましたよ、

胡智ちゃんから連絡があって戻って来たと思ったら

救急車に乗って来たわ
服には血が付いているわ
誰だか知らない男の子が担架で一緒に運ばれて来るわ...」

「あははは...

彼女には本当に助かりましたよ」



────実際胡智がいなかったら俺は死んでいただろう。

あの後の精密検査の結果傷はかなり深くしかも骨が何本か折れていた。

出血量もやばかったらしい。

ある意味ママさんにも感謝だ。
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