~Dear~


あたしは申し訳なさそうに言った。


すると和は安心したように頭を優しく撫でた。


「ちゃんと俺か智哉に行ってから行けよ。じゃねぇとアイツもうるせぇし。」



そういって顎でまだ騒いでいる智哉を指す。


でも――――きっとこれも和なりの優しさだよね?


本当はあたし達が心配でしょうがなかったみたい。


何年も一緒にいるからね・・・・分かるんだ。


心配かけちゃったみたいだね・・・・。


「ごめんね?今度はちゃんと言って行くからさ♪」


そう言うと和はフッっと笑って「当たり前。」って言った。


ドキッッ・・・・その笑顔は反則だよバカ・・・・・。




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