~Dear~
ギィィ――‐‐‐・・・
屋上の重たい扉を開けると、一気に夏のちょっと暑い風がふいてきた。
床はコンクリートだから結構暑い・・・・
あたし達は日陰を探してすわった。
やっぱり日陰はヒンヤリしていて、気持ちが良かった。
「昨日のね、検査で・・・・後1年って言われた・・・・」
静かに暑い風がふく・・・・
梓は信じられないと言いたいのか、目を見開いたままあたしを見ていた。
それに、あたしは悲しげに笑った。
「しょうがないんだ・・・・自分のせいだから。」
「なんで・・・・?なんでもっと早くバスケなんか辞めておかなかったの?!由愛だって自分の病気の重さぐらい分かってたでしょ?!」
涙を流しながら訴える梓に、あたしは本当に申し訳なくなった・・・・