Are you happy ?
「巧真どーかした?」
そんな俺の様子に気付いてか、樹が話し掛けてきたので
「俺の携帯からメールが来た」
と返信メールを打ちながら樹に答えた
『今から行く』……っと
「マジ!?電話切っといて!?」
目を見開いてアイスを落としそうになっていた樹に
「ああ」
と言いながら返信メールを送った
本当、面倒臭いことして…どうかしてんじゃねぇか?
「まぁ、場所も分かったことだ。行ってくるわ」
メールも送信しちまったし
「待てよ、雨降りそうだぞ?」
と言って樹は俺を止めようとする
「俺、傘なんて持ってねぇぞ」
買うのも嫌だ
「いや、俺も持ってねぇよ」
なんだよ…使えねぇな…
「巧真、お前今使えねぇとか思ったな?」
「おぉ、よく分かったな」
さすが長年付き合ってきただけある
「まぁ…そりゃあな…」
樹は少し不満そうだったが俺は気にしない
「って事で、雨宿りしてから行くか」
「ラジャー」
樹はまるで隊長に挨拶をするかのように敬礼をした