[短編]桜華
うずくまって泣いていたら上から聞こえた。
この声……でも、まさか…

「ぁ…大丈夫です…」

顔を上げるとそこにいた人…

「有弥…」
「ぇ…咲、羅?」

そこにいたのは、元カレの有弥だった…

「なんで…」

なんでかな?涙があふれてきた。
泣き顔は見られたく無い。有弥が困るだけだから。

「……」

私は何も言わず、軽くお辞儀をしてその場から逃げようといつもよりはやく歩く…

< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop