[短編]桜華
「もぅ、ヤダよ。私1人じゃ生きていけないよ!ねぇ、有弥!!」

言ってしまった。
ああ、また私嫌われたな…

「私は、ずっと好きだった!」
「咲羅!」
「今でもずっと忘れられないの!」
「オイッ!」

ビクッ

「なんでよぉ…私はこんなに好きなのに…」
「ごめん…咲羅。落ち着いて。」

昔みたいに頭をなでてくれた。

どうして…
なんで“ごめん”なの?

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