[短編]桜華
それから40分ぐらいたったかな。

私が泣きやむまでだまってまっていてくれた。

「で?どうしたの?」
沈黙を破った有弥。

「有弥のこと好き…でも、別れるって言ったから」
「うん。」

「高校は違ってもいいから、また有弥と付きあいたい。」
「うん。」
「有弥のこと好きだから忘れられない。」
「俺も。」
「えっ!」
「会える時間が少なくなると咲羅が悲しむと思って別れた。」
「そうなの?」
「だから、咲羅が大丈夫ならやり直したい。」

「グスン…」
「もぅ、泣くなって」
< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop