2月14日
「なんだそれ?」
笑う水夏に、自分は満足して数度頷く。
芦田は水夏が言った通り目立つタイプじゃない。私も中3で同じクラスになるまで知らなかったし。
だけど、同じクラスになってみたら、私はクラスの誰よりも芦田に興味を持ってしまった。
本当に芦田は魅力的なんだ。
いっつもこんな感じだから、「未來は芦田が好き」って噂が流れたくらい。
まぁ、それは私が少したりとも恋愛対象として見て無かったし、好きな人は別にいたしで気にしなかったけど。
とまぁ、それくらいに大好きだ。
教室の席だって、芦田の隣でとても幸せだ。
こんな私を芦田は鬱陶しく思っているかもしれないけど、そんな事はどうでもいい。
寝顔を激写しようとする以外、迷惑はかけていないし。