2月14日
芦田は友達で、アイドルで………
───それで、拒否される事がもの凄く恐いんだ。
なんだか、これじゃあ私が本当に芦田の事好きみたいじゃん。
憂鬱なため息が零れる。
好きみたい───じゃなくて、多分本当に好きなんだ。
だって、ほら?
芦田の後ろに立っただけで、心臓の音、本当に凄いよ?
おまけに、いつもなら簡単っていうか、気軽に声を掛けてたのに、声すら掛けられなくなってる。
アドも聞けないとか、私何歳だよ?もう子供じゃないんだから。
あぁもうこれは本当に好きだよ。
って事は何?
7年くらい私は芦田に片想いしてたって事になるのか。
凄い想ってんじゃん。
中学の頃、人目憚らず「大好き、大好き」言い捲ってたけど。
なんだか笑えてくる。