2月14日
当面の目標は芦田のアドをゲットする事なんだけど……
そんな悠長な事も言ってられない。
私も芦田ももうすぐ学校が終わってしまう。
チャンスは登校中の電車の中だけなのだ。
しかし、今の私は芦田に声を掛ける事すら出来なくて……
今の私からは、中学の大胆さは欠片も見られない。
好きって気付いちゃうと、寂しいもんだなぁ……
それまで近かったものが、急に遠くに感じてしまう。
それなのに、もうすぐ会えなくなるという事も相埃って、想いは急加速する。
芦田の鈍感!!
こんな熱い視線送ってるんだから、気付いてくれたっていいじゃない。
って私が昔、熱い視線を安売りしすぎたのがいけないのか。
昔の自分が恨めしい。