記念日
付き合って1年記念
「亜樹-。おはょ。
今日は何の日
でしょぅか?」

今日は付き合って1年。
覚えてるよな?

「え。おはよう
ございます。
何の日ですか?」

亜樹が敬語を使う。
ッてかマジで
分かってねぇ-…

俺はショックで亜樹の病室から出ようとした。

「あの-。何かの
記念日ですか?」

「え」

かなり嬉しかった。

「今日はさ。
俺達が付き合って1年なんだよ。」

「本当ですか?
長いですね
あと,昨日メール
ありがとう
ございました」

「ううん。
早く思いだせると
いいな。」

「はぃ。」

俺達は結構仲良く
なった。

俺はこの日,日記を
かった。
亜樹との全部の
記念日を大切に
しようと思った。

俺はその後
初めて亜樹の部屋に
入ってみた。
机の上に
ファイルがあった。

俺は中を見てみた。

「今日は和也との
○○記念日。
昔は色々あったな。
何もかもが初めてで
心細くなるときも
あった。
和也そっけないし。
今日の記念日も
覚えてなかった。
明日は初めて手を
つないだ日。」

あの前日の日記だった。

そのファイルには昔の
手帳も入ってた。
中を見る。

「う,嘘だろ-…」

中には全ページに
ぎっしり和也の事が
書かれていた。

毎日毎日あきずに
書いている。
それも和也と会った日から全ページ。

そして付き合い記念にはびっくりするほどの
デコレーション。

「俺。亜樹にすげ-
大事にされてたんだな。」

記憶を失っても
亜樹は亜樹…-。

大切にしようと思った。
俺は今日の事を日記に
めっちゃ書いた。
来年,亜樹と
見れたらいいな…。

次の日…
俺は多分今までで初めてこんなに泣いた。
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