記念日

手術

俺はいつもどうり｡
朝起きてすぐ
亜樹の病室に行った｡

しかし亜樹がいない…!!

先生が亜樹の病室の
前を通った｡

｢亜樹は…
鈴原亜樹は
どこなんですか?!!｣

｢あ｡彼氏の方ですか?
亜樹さんは
朝いきなり
倒れて…
頭を打った後って
いうのは
何が起きるか
分からないんです｡
死も考えられます｡｣

｢嘘だ!!!!｣

俺はすぐ亜樹の居る
手術室へ…-｡

亜樹は出てこない｡
それから2時間｡
俺は外で待ち続けた｡

亜樹が生きて
でてくる事だけ
を信じて…

俺は泣いていた｡
周りが見てきたけど
俺はおかまいなしに
泣き続けた｡

そこからまた3時間｡
やっと亜樹がでてきた

｢亜樹は?!亜樹は
どうなんですか?!｣

目を真っ赤にして言う｡

｢手術は成功です
しかし…
また和也君｡
いや,他のみんなも
忘れてる可能性が高い｡｣

｢また…｡ふりだしか｡｣

でも生きていて
くれてるだけ良かった｡

亜樹が目を覚ます｡

｢私は…誰?
ここはどこ?｣

｢お前の名前は亜樹｡
ここは病院｡
俺がいるから
大丈夫だょ｡｣

俺は笑った｡

｢目-腫れてるよ?
大丈夫?｣

また泣いてしまう俺｡

｢ごめんね｡
大丈夫だから｡
亜樹はもう一度
眠りな｡｣

亜樹はにっこり笑うと
また,眠った｡