雲間
君が泣く








世界を恨んで


泣きつづけては





光に焦がれて


夜を見上げる












君は泣く







音もたてずに



啜り泣いては




涙が理由を


求めるの











世界が


君を壊してく







壊れた君を



涙は包んで


雲の隙間に

匿うの










音もなく

しとしと
降って



消えてゆく


雨のように


君は泣く
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