Time~時の狭間に落ちること
辿り着いたのは、踏切から歩いて数十秒の場所にあるスパーだった。
 通りがかったことはあるが、中に入ったことがなかったため何処に何があるか分からず店内を散々歩き回ってようやく見つけた。
 電池を手にとってレジへ向かおうとして立ち止まった。
レジに立つ店員もレジに並ぶ客もみんな、動かない。
 この場合、一体代金はどうすれば言いのだろう……
 暫く考えた後で私は結論を出した。
 ま、いっか
 世界の止まってしまった時間を動かすのだ。電池の代金ぐらい安い物だ。
私は何食わぬ顔をしてそのまま店を出た。
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