憧れの人は、バスの中



ナルシスト女め!!



私を、蹴飛ばしやがった




お母さんよりは痛くはないものの…



昨日の傷と恐怖心から、泣き出してしまった。




もう、どうしようもないよ…



今、蓮は女どもに囲まれていて、私が泣いていることなんて知らないんだ…





「美穂。大丈夫かよ」


「蓮」



何で…今まで女の人たちに囲まれてたはずなのに…



「ほら立て」


「無理……」


もう痛すぎて、立ち上がることなんて…








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