アクシデントな恋
「じゅまー」
呼ぶ方へ顔を向けると
香が走って来た。
「良かった…寿麻、お願いがあるのm(__)m
ピアノ弾けたよね?
私達がやるジャズバンドのピアノ担当の子が熱出しちゃって…
かなり困ってるのよ…
知り合いに寿麻以外にピアノ弾ける子いなくって…
お願いm(__)m」
香はかなり必死にお願いをしていた。
しかし寿麻は
「むっ無理だよ…だって、全然練習してないんだよ。皆の足引っ張っちゃうよー…
ゴメン…役にたてなくて」
一生懸命に断る寿麻の横で潤が
「本番までどのくらいある?」
「夜の部だから…5時間はあるかな…
もしかして…潤様ピアノ弾けるの?」
香は潤にすがるように聞いた。
「僕、3歳の時から習わされていて…ピアノだけは続けていたんだ。まー最近は弾いてないけど…5時間かー…
やるだけやってみるよ。
でも、僕1人じゃ不安だから…寿麻ちゃん一緒にやらない?連弾ならお互いにカバーしあえるでしょ?
どうかな?」
「えっ…でも…」
渋っている寿麻に香は両手を合わせて
「お願いm(__)m私達かなり頑張って練習してきたの。でもピアノが居ないとまとまらないのよ。
潤様と2人でお願いだから引き受けてm(__)m」
必死でお願いをする香に断れなくなり
「わかった。でも…どうなっても知らないからね。」
寿麻はそう言うと
潤と香と一緒に練習場所に向かった。