アクシデントな恋

そんな寿麻に龍は

「何をしている!いくら何でも寒いだろう…
いいからベッドで寝ろ!!
風邪でもひかれちゃたまったものじゃない!」


「大丈夫…体だけは丈夫だから…それに、龍様を床に寝せたら大変!」


「何が大変なんだよ…いいからベッドで寝ろ」


そんなやり取りを繰り返していたら、龍がベッドから降りて寿麻を抱き上げてベッドに寝かせた。
そして、その隣に自分も横になり


「良知があかない…別に何もしないから安心しろ!
一緒にベッドで寝ればいい…。」


「だって…」

寿麻が何かいいかけたが、それを遮り

「もうガタガタ言うな!!そんなに嫌なら端と端とで寝ればいいだろう!
いい加減寝ろ!!」


龍はそう言うと寿麻に背中を向けた。

寿麻も観念して壁を向いて目を閉じた。



それから少しして、寿麻の寝息が聞こえてきて…

「あんなに嫌がっていたのに…」


龍は寝返りをうってこちらを向いている寿麻を自分に引き寄せ、抱きしめる形で眠りについた。



{龍君…やること大胆…}
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