アクシデントな恋
寿麻は美里の言葉が耳から離れなかった。
それから龍をまともに見る事が出来なかった。
そんな寿麻に龍は
「どうしたんだ。急に…
美里に何か言われたか?」
龍が寿麻の顔を覗き込むと、寿麻は恥ずかしさで顔が真っ赤
おどおどしながら
龍に
「何でも無いから…いいからあっち向いて!!」
「はー…俺様が心配してやったのに。」
龍の俺様ぶりに
いつもの二人に戻り
お互いに言い合いをしている近くで
龍と寿麻の死角になる所から、美里を見送りに来ていた潤が睨むように見ていた。
そんな事を知らない二人はじゃれあいながら空港を後にした。
繰り返される過ちに…。
まだ知らない闇の中に…。
一つの結末を終え…。