アクシデントな恋
明らかになった過去
美里が中国に発って1ヶ月が過ぎようとした頃
龍と寿麻は大忙しの日々を過ごしていた。
なぜなら、
婚約披露パーティーが近づいていたのだ。
寿麻は粗相のないようにテーブルマナーから英会話に至るまで、色々とこなしていた。
それと、2人で来て頂いた方々にお礼をかねてピアノ演奏をする事が決まったので、その練習
ここ一週間は大学にも行けない状態が続いていた。
「あー疲れた…龍、先にお風呂に入って。
私はもう少し英語の勉強するから。キャサリンかなり厳しいんだもん…」
「あまり無理するなよ。頭が疲れている状態じゃ身に入らないからな。
まーこんなに英語が話せないとは思わなかったが…」
「何よ…日本人なら日本語が話せたらなんの支障もないのよ!
大体…英語嫌いだったんだから…仕方ないでしょ。
いいから、お風呂入ってしまってよ!」
たわいも無いこんな会話のやり取りが二人にとって幸せだった。
一緒に暮らしている実感が持てた。
未だにお互いを思い合っている事をわからずにいたが…。
そんな幸せな日々が、潤によって壊されようとしていた。