アクシデントな恋
告白
潤は両親の事を考えていた。
本当に幸せだったのかを…
龍は、家に帰って真っ直ぐ寿麻を抱き締めた。
寿麻は何が何やら
いつもと違う龍に戸惑いながらも
内心嬉しかったが
「ど..... どうしたの?急に抱き付いて
龍がそんな事するなんて…
潤君みたいな事..... 」
それを聞いて龍は急に怒りだした。
「潤ならいいのか!!」
怒りだした龍に寿麻は訳がわからず
「急に怒鳴らないでよ!
何でそうなるわけ...
潤君みたいって言っただけなのに」
龍は潤の名前を寿麻の口から聞くだけで
何故か不安になった。
『もし…寿麻が潤を好きだとしたら
両親のように..... 』
龍はこの婚約を本当の事にしたかった。
けど.....
寿麻にとって自分は嫌な奴だと思い込み
しかも、潤の事が好きだと勘違いをしていた。
好きなのに…
素直になれず。
前に自分の気持ちを伝えても
分かってもらえず
自分に苛立つばかりだった。
だからなのか
少しの事で寿麻に当たってしまっていた。
そんな自分に反省はするが、素直になれず。
「寿麻の前にいるのは俺だ!
潤の名前を言うな、俺は潤とは違う」
そう言うと部屋に入ってしまった。