アクシデントな恋

大学に付くと、
いつもの龍の取り巻き達が
｢キャーキャー☆｣

騒ぎながら、
龍が車から降りて来るのを待っていた。

寿麻はすごーく車から降りたくなかった。

やっぱり!!
って思った通り、寿麻に対する罵声！



色々想像できますね…。
かなり酷い事言う人もいたりして…
寿麻は動けなくなっていたが…。


寿麻をかばうように肩にかかる腕
そっと上をみると
龍！
『なんで…』


｢皆さんゴメンなさい。
この人は僕の大切な人です。余りイジメないで下さい。｣

そう皆に言って、
寿麻をかばいながら大学の校舎に入って行った。


寿麻は下を向いたまま
訳がわからなかった。


冷たくしてみたり、
今みたいに優しく守ってくれたり…。
嘘、演技だとわかっていても少し嬉しかった。
が…。


｢いつまで、くっついているつもりだ！
俺にずっと触れていたいのはわかるが、
その小さな胸じゃなんとも思わない。｣



はっ！と我にかえり
寿麻は龍の腕を離し

｢誰があんたなんか！｣


少しでも龍の事を
『優しい人』
だと思った自分が嫌になった。