アクシデントな恋
空港から龍の運転で大蔵(学長)の所に向かった。



大蔵氏は潤に会うと、すごく嬉しそうに

「おかえり、お前が戻ってくれて私は嬉しよ。」


と、潤を抱きしめた。

「ただいま、お祖父様。なかなか連絡出来ずにスミマセン。
アメリカの大学での研究が忙しくて。
あちらでの事を生かしこちらの大学でも頑張らせて頂きます。
龍もいる事ですし。」


「私の方も悪かった。
大学入学と同時にここの大学に通わせたかったが…。お前が向こうの大学でしたい事があると言うので…
お母さんは元気かな?
あの後、お前と礼子さんの事が気がかりでな…
すまない。」



大蔵氏はずっと潤と何も知らなかった潤の母親の事が気がかりだった。

潤の父 西城 一臣(さいじょう かずおみ)がお越した事件により
潤の家族は西城家を追われる事になったが
孫の潤には無関係な事件だったからだ。


そんな大蔵氏の気持ちとは裏腹に
潤は予期せぬ計画を立てていた。

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