アクシデントな恋
寿麻は丘の上から叫びだした。


「あ〜〜〜」




潤も一緒に叫んだ。


「はー…スッキリした。
ありがとう潤くん。
私すごく不安なの。どうなっちゃうんだろぅ…
私…
婚約の承諾はしたけれど…」


龍との約束があったので、これが龍とのゲームだと言う事だけは言わず…
しかし…


「寿麻ちゃんもう嘘付かなくていいんだよ。」

「えっΣ(゜д゜;)」

「あの龍が、いくらお祖父様の言った相手だからと言って美里ちゃん以外の人と婚約をする分けない」



潤の言葉になぜか又涙が溢れてきた。

そんな寿麻の肩を抱いて

「僕にはもう嘘は付かなくていいよ。
嘘が辛いの…それとも…」



潤は今日の寿麻の様子から寿麻の気持ちがわかってしまった。


気持ちが何処にあるか…


「ありがとう潤くん、私…美里さんて方ながどんな方か知らないけれど、きっと龍くんのとても大切な人なんだろうね…」


潤は寿麻の気持ちがおさまるまで只黙ってそこにいた。

もうすっかり暗くなり下に見える街の明かりがとても綺麗だった。
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